これからメディアにでるために 必要な3つのこと

これからメディアにでるために 必要な3つのこと

第2回芸能メディア交流会で、株式会社ICH 代表取締役 川岸 一超さんにメディアにおけるタレン文化人のポジションやヒットするために必要な要素についてお話を伺いました。

株式会社ICH代表取締役 川岸  一超
株式会社ICH代表取締役
川岸 一超
1983年生まれ。東京都出身。日本大学卒業後、大手芸能プロダクション株式会社ケイダッシュに入社。2年半南野陽子のマネージャーを経て、広報部、文化人部門立ち上げに従事。文化人部門では数々の書籍でベストセラーを世に出す。2016年に同社を退社。同年に「次世代型エンターテイメントトップサービスを作る」こと目標に、株式会社ICHを設立。次世代エンターテイメント業界に向けたアプリサービス提供やWEB制作などのIT事業と、広報業で培ったPR事業を主軸としている

ケイダッシュ時代に文化人部門を立ち上げに関わったと伺っています。 当時、文化人部門を立ち上げの経緯などについて教えて下さい?

僕は大学卒業後、ケイダッシュに入社しました。
ケイダッシュは、渡辺謙さん、高橋克典さんなど
俳優・女優の芸能事務所です。
モデル部門でいうと、押切もえさん、山田優さんなど。
お笑い部門ではオードリーさん、スザンヌさんなど


最初の2年半は南野陽子さんのマネージャー、
その後8年半は広報部にいました。


広報部の仕事は主にタレントをメディアに売り込む広報活動。
タレントとメディアのマッチング。いわばパイプ役。


一方、マネージャーはタレントを第一で考えるので、
少しでもメディアの肩を持つようなことを言うと、
タレントマネージャーから

「どっちの味方なんだー」

と言われ、それに対して僕らも

「味方もくそもない、タレントにとって一番を考えろー」

とかよく喧嘩していました。


当時の広報部は僕ともう1人しかいなく
2人しかいない部署でした。


ある日、また広報部vsマネージャーの喧嘩があった夜、
もう1人の先輩と酒を飲みながら


「広報部でもマネジメント機能をもち、
売り上げをたてて、マネージャーを黙らせよう!」


というのがキッカケで当時ケイダッシュがやってなかった
文化人マネジメントを始めました。


この文化人マネジメントがあたり、
1~2年で何億という売上を上げることができ、
タレントマネージャーからは何も言われなくなりました(笑)


歪んだ理由で作られた文化人部署ですが、
何十億という売り上げを生んでいるので
大成功だったと思います。

フードコーディネーター・SHIORIさんの著書 「作ってあげたい彼ごはん」 をシリーズ累計400万部突破の秘訣があれば教えて下さい。

重要なことが3つあります。それは
「文化人の専門性の質」
「プロモーション」
「熱意」。


特にSHIORIさんに関しては「熱意」がずば抜けていました。


当時(22歳)料理家として活動していく中で、
「10代から自分と同世代向けの料理ブームを起こす」
「若い女の子に向けた、可愛い料理本をつくる」
と、ずっと熱い想いと夢を語っていました。
※当時は主婦向けの料理本しかありませんでした


その「熱意」が「質」を高めていった。
あと必要なのは「プロモーション」。
なので、売るのは本当に簡単だった。


しかし、売れていくといろいろな葛藤が生まれていきます。


僕たちとしては、どんどん売上を上げたいと思い
どんどんテレビをブッキングしていきました。


そして2年で200万部売れたことから、
「自分の質が落ちるようなメディアには出たくない」
と、彼女が出演するメディアを選ぶようになりました。


この「質」と「プロモーション」の戦いは
とても重要だったと思っています。


そして、彼女の願望であった
NHKの『今日の料理』への出演。


彼女のブランドはあがったが、
本の売上は下がっていった。


今だから言えることは、
ロングヒットを生むためには
必要だったということ。


いつまでも右肩上がりに売上は上がっていかないし
長生きするために売れたあとにどうするか?
この判断は彼女の才能だったと思います。

「コトムスビ」はタレント文化人のマッチングサイトです。 タレント文化人はメディアでどのようなポジションでしょうか?

文化人の枠はすごく増えてきています。


その理由も明確で、美人やスタイルがいいというのは
視聴者に人気が出ません。
情報化社会なので調べれば分かってしまうから。
中身がないタレントはメディアは使いません。


メディア側も、単なるタレントではなく、
専門性を言語化できる人やコメント力のある人を
活用したいと考えています。


実は、文化人のメディアでのギャラは低いです。
テレビだと、最初は一本15000円から30000円ぐらいでしょうか。
新人だとゼロ円ということもあります。


制作費が一昔より下がっているので出演費が安いから起用しやすいということもあります。
そのような点でも今後はタレント文化人の需要は増えていくでしょう。
要はメディアにとって文化人はコスパが良いのです。


今ではメディア側がキャスティングをする際、
YoutubeやTwitterなどのSNSで探すことも増えています。


つまりYouTubeやSNSで発信することでメディアの目に
とまりやすくなっていきます。


けれど、メディアにでることは目的にしてはいけません。
目的を達成するためのプロモーションとして考えてください。
そこは間違えないようにしてください。

タレント文化人に限らず、これからメディアにでるために 必要な考え方などはありますでしょうか?

先程も言いましたが、専門性の「質」と「熱意」です。
また言語化できないとメディアには出演できません。
「質」と「熱意」があれば必ず言語化できます。


あと「プロモーション」は、自分で行っていくと
必ず「質」が落ちていく。

プロモーションはことむすびなどのプロモーションのプロに任せてください。
みなさんは質を高めることに時間を費やすべきです。


「質」を育てるには
『知恵(知識)』『機転』『工夫』
が必要です。


『知恵(知識)』を身につけて
自分の芸を世に広めるために
どう『工夫』するか。


例えば、自分の芸になにか掛け算して
ライバルに差をつけるとか。


次に『工夫』。
新規性・流行・季節感・時事性などを
掛け算するなど。


最後に『機転』
これは直感力やセンスとも言えます。あとは経験です。


『機転力』は、『知恵』『工夫』を鍛えれば
勝手に身つくもの。


「質」をあげて「プロモーション」は外部に任せて
「熱意」を維持する。


「熱意」を維持する方法の一つは、
自分を高めてくれる人と一緒にいること。


それが重要とだと思っています。
ありがとうございました。